すずめの住む街。

「あなたの街にすずめはいますか?」

純白な笑顔



いつでも微笑んでくれる人。


どんな時でも包み込んでくれる人。



優しくて、あたたかくて。


僕は大好きだった。




それだけは強く覚えている。


思い出すのは、いつでも笑顔で。


楽しそうに笑う君。



真っ直ぐな君の言葉と表情が大好きだったよ。




【お誕生日おめでとう!】



これが最後のやり取りだった。



君は2年前、

僕の知らない間に旅立っていた。







和華「悲しそうな顔してたら笑われちゃうよ。」


咲「一緒に笑いたいよ。」


和華「2年経ってた。」


咲「僕はこの2年間、何をしていたかな。」


和華「毎日を生きていたよ。」


咲「生きていた。」


和華「息苦しくてもただ生きていたよ。」


咲「苦しいね。」


和華「生きているから仕方ないね。」


咲「仕方ないね。」





真っ白な汚れなき美しい世界はいかがですか。


どうか僕も、そこで笑っていますように。