すずめの住む街。

「あなたの街にすずめはいますか?」

ルーチンフリーダム



咲「朝起きて、ご飯食べて。昼ごはん食べて、夜ご飯食べて。お風呂入って、寝る。」


和華「たまにお昼ご飯食べるの忘れて、3時くらいに食べる。」


咲「家帰ってきてすぐ夜ご飯。」


和華「4時間くらい空くと普通に食べれちゃう。」


咲「お腹空いてたらいいんだよ。」


和華「空いてない時に無理やり食べるのはよくない。」


咲「よく昼ご飯食べずに夜になってる。」


和華「お腹空かないならいいけど。」


咲「全部忘れて夜になってる。」


和華「たまにやるよね。」


咲「知らない間に寝ちゃって、起きたら目の前に和華がいるの。」


和華「毎回びっくりする。」


咲「そう。」


和華「忘れたりしてさ、抜ける分にはいいけど、仕事やら人付き合いやらで食べざるを得なくなったり、食べられなかったりするとストレス溜まる。」


咲「良くないね。」


和華「ご飯多かったり抜けたりしただけなのに、全体的に調子狂う。」


咲「忘れるってすごい。」


和華「あと睡眠ね。」


咲「大事。」


和華「休みの日に遅く起きたり、たくさん食べたりしても狂わないのになあ。」


咲「生活が変わってない割に生活を変えることがダメなんじゃない?」


和華「それか、こうしなきゃ、みたいな理想像に追われてるか、か。」


咲「和華の理想。」


和華「実は咲みたいな生活憧れてたりして。」


咲「怖い。」


和華「絶対ないね。」


咲「ないの?」


和華「あるわけない。退屈しちゃう。」


咲「しそう。」


和華「ご飯食べるか。」


咲「今日はカレーライス。」


和華「杏仁豆腐。」


咲「こうしてここで暮らせるだけで調子は良い。」


和華「咲といるだけで。」


咲「そう。僕といるだけでいいんだよ。」


和華「あの子にもそういう人がいるといいんだけど。」


咲「考えすぎなんじゃない?」


和華「ストレス感じなくていいことから感じるの得意。」


咲「もっと楽に過ごせばいいんだよ。僕らみたいに。自由に。気にせず。いつも通り。」


和華「いつもを変える必要はないよ、って言っとく。」


咲「伝わるといいね。」