すずめの住む街。

「あなたの街にすずめはいますか?」

いつもの


丈「浮世離れしてる。」

和華「そう思われても仕方ないですね。」

丈「もっとまともな生活したら?そんなことしてないで。」

和華「僕は結構まともですよ。今日もこうして何とか働いてます。」

丈「働いてることじゃなくて。僕が言ってるのは家のこと。お前の休みの日の時間の使い方のこと。」

和華「どこがまともじゃないです?」

丈「同い年で、2人で、一軒家でしょ?おかしいでしょ。で、同居人はずっと家にいるんでしょう?」

和華「僕よりも買い物に行ってますよ。」

丈「そうじゃなくて。」

和華「、、、そうじゃなくて?」





咲なら何て返すだろう。
ふと咲の顔が頭によぎったもんだから、
丈さんに言われたことをそのまま返してしまった。

咲はこれをよくやる。

そのままを返されるとだいたい困る。
そしてちょっとだけムキになる。



丈「普通は恋活か婚活だか何だか知らないけどそういうのをして結婚を考える歳だろ?子供欲しいとかそういうのないの?」





咲「なんて言ったら満足されますか?」

咲「それか、それはあなたの中での"まとも"なのでは?」


咲「だね。」

和華「怒ってるバージョン。」

咲「最近ずっとこんな感じ。」

和華「よくないね。」

咲「本当に。」

和華「心に栄養が足りてない。」

咲「なにそれ。」

和華「最近いわゆる手抜きな食事が多かったから。久々に色々買ったし、いつものやつ。」

咲「得意料理。」

和華「美味しいのを食べよう。2人で。」

咲「それで心にも栄養いくのね?」

和華「少なくとも僕の愛情はいく。」

咲「聞いてない。」

和華「ほら、栄養足りてないよ。」

咲「愛情は足りてる。」






和華「生活補完者なんで、が正解だったかな。」

咲「普通で正解。」




僕らにとっては。