驕りと誇り
和華「会社でさ、」
咲「会社。」
和華「うん。上司がさ、」
咲「うん。」
和華「自分中心な指示をたくさん出すわけ。あれはドラマとかでよくある何かあった時に部下に責任を押し付けるやつだよ。」
咲「ドラマの見過ぎじゃない?」
和華「社会って理不尽なことが本当に多い。」
咲「それが社会だね。」
和華「あー腹立つ。」
咲「でも上司なんでしょ?まだ何もないでしょ?」
和華「うん。」
咲「なぜ上司か。それは長く働いているから。」
和華「そうだね。」
咲「上司が仕事できる人かそうではないかはまた別の話だと思うんだ。」
和華「上司は上司、と。」
咲「好きか嫌いか。」
和華「それは上司ではなく僕の問題。」
咲「そう。」
和華「絶対こういう人っていうのはただの僕の思い込みって?」
咲「うん。可能性の話。」
和華「でもまあ部下に責任を押し付ける現場を見たわけじゃないしそうかも。」
咲「驕りと誇り。」
和華「ん?」
咲「驕っているか誇っているか、それは見る人次第じゃない?」
和華「周りの人の捉え方?」
咲「人は人の醜いところを見るのが得意だよね。」
和華「咲はそれが嫌い。」
咲「うん。」
和華「誇りかー。」
咲「その上司さんも、誇りを持って働いているのだとしたら、その誇りを感じてみることがまず必要。」
和華「誇りかー。」
咲「と、思う。」
和華「驕らず生きたいよね。」
咲「誇りを持って。」
和華「うん。」
咲「難しいよね。」
和華「うん。」