すずめの住む街。

「あなたの街にすずめはいますか?」

つながること


休日。


天気は曇り。


世間では、毎日毎日1つの話題で持ちきり。

そろそろ飽きてきたなあ、と思ってしまう昼下がり。




和華「どうしたの?」


咲「どうもしてない。」


和華「疲れてるね。」


咲「疲れてない。」


和華「疲れてるように見えるね。」


咲「疲れているようには見えるかもしれない。」


和華「僕には疲れているように見える。」


咲「うーん。和華は僕に構って欲しそうに見える。」


和華「そうかもしれない。」


咲「ご飯作る?」


和華「何がいい?」


咲「作る。」


和華「休んでて。」


咲「うーん。」


和華「カレーでいっか。」


咲「簡単なやつ。」


和華「ご飯炊いて。」


咲「分かった。」




一緒に時間を過ごせる人がいること。


隣に、一緒にカレーを作ろうと言わずにいてくれる人がいること。




僕はその幸せを噛み締めている。